予選通過女学生

2013唯一の予選通過女学生

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今年の「ミスター学ドリ」はコイツ!
「義理と人情!」「借りを返す」を行動で示した!

竹山詩織 20才
九州産業大学 福岡県福岡市在住 180SX(RPS13)

去年は5名が出場し、予選通過はゼロ。今年も5名が出場し、予選を通過したのは彼女ひとりだった。女のコの予選通過は2010年以来だから、これは「快挙!」と呼んでもいいんだけど、彼女はそこからさらにがんばって、1回戦は5位突破、2回戦まで進んだ。惜しくもベスト8には残れなかったけど19位入賞は立派ですよ!

修理に追われた2日間を乗り越えて

zyoshi2.jpg ドリフト歴1年、20才の女のコが2回戦まで進むなんて、いったいどんな練習を重ねてきたのか興味あるよね。しかも会場から遠く離れた福岡在住だ。何ヶ月もまえから備北を走りこんで…なんてことはできなかったはず。
 聞けば、備北ハイランドでの走行経験はまる2日間。学ドリ本戦の前々日と前日だけ。
 初日は1コーナーを2速サイドで進入するのがやっとのレベルで、それなのに学ドリのための練習にきている連中は3速でガンガン攻めている。これじゃヤバいと思い、翌日は3速進入に挑戦するも、地元でも3速は未経験だったため、失敗しまくったあげくに1コーナーの土手に乗り上げ、フロントの足まわりのほとんどを破壊! 車高調まで曲げたそうだ。
 なんとか修理したものの、朝イチの練習走行でまたもやトラブル発覚。ヨレヨレすると思っていたらリヤのナックルが折れていた。幸運にも出場者のスペアを借りられて交換したんだけど、予選の説明を聞きながら先輩がたの修理がまにあうかヤキモキしていたそうだ。
 予選のデキは自己評価で「うまくできなかったから、通過できるかどうかは運」くらいのレベル。得点は52.5点だった。けっしていいトライじゃなかったけど、失敗したひとが多くて34位通過(合格ライン49点)。「これで練習の成果が発揮できる!」とホッとしたそうだ。
 1回戦の1コーナーは、悩んだすえ安パイの2速サイドで攻めることに。まずまず決まってベスト20に入るかどうか…といった微妙なところだった。2本目のまえに攻めかたを悩んでいたら、スポッターとして携帯をつなげていた先輩から「ほかのひともミスしてるから落ち着いて走りたいように走れ! 2か3かは自分で決めろ!」と言われて彼女の闘志に火がついた。自分にとってデンジャラスな3速サイド進入に挑戦したのだ。結果、これが成功して5位通過!
 残念ながら2回戦は2本ともスピンしてあっさり終了しちゃったんだけど、学ドリ初挑戦で19位という結果は性別関係なく価値ある成績。
「ドリフトしてたら男に負けたくないって気持ちも芽生えますけど、女のコに負けるのはもっとイヤですよ。今回もエントリーリストで3名がエントリーしてるとわかって燃えましたね。ただ、当日は修理が忙しくてだれとも話せなかったんですけど…」と学ドリを振り返る彼女。来年は史上2人目の女学生チャンプめざしてがんばってほしい!

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