卒業まえのラストチャンスをものにした!
出場5度目で悲願の予選初通過!
日産横浜自動車大学校
シルビア(S15)
毎年恒例学ドリパイロン卍予選。その予選結果を、ドリフト侍がもったいつけながらひとりひとり発表していくのも恒例だ。そしてこの5年間、ほかの学生たちにはどうでもいいことかも知れないけど、東大会の発表時間には編集部にとってもうひとつ恒例となって気にしていたことがあった。それは、石黒佑紀子ちゃんの予選結果だ。
学ドリに初出場した2010年以来、毎年のように「今年こそは予選通過する」と意気込みを書いてくれて、あと一歩のところで願いがかなわず敗退。大学を卒業予定だった2012年が最後のチャンスとして挑んだときも予選通過ならず。「ああ…これで終わりか」と思った翌年の2013年には、現在の日産横浜に入学して学ドリに再挑戦した。ゼッタイの自信を持って参加した去年もダメで、涙を流して悔しがっていた姿は印象深い。
そして、今年は学ドリ応募まえに就職が決まり、専門学校も卒業予定。ホントに最後の最後のラストチャンスがやってくる。しかも、今年は日産横浜同期の3人で団体戦にも出場することが決まり、それにかける別の思いもできた。
心機一転、エンジンを自分で載せ換えてはブローを繰り返したS14から、程度のいいS15を手に入れ、あらたにエンジンを載せ換えタービンも入れた。クルマの準備に追われた学ドリ準備期間は、団体戦出場のメンバーとスリックカートで特訓。クルマができてからは南千葉でパイロン卍の練習もした。
その努力が報われた今年、ついにドリフト侍から予選通過の名前が呼ばれ、はじめて笑顔のまま2日目を迎えられた。1回戦は惜しくも勝ちきれなかったけど、5年間の成長の集大成を見せてくれた彼女には、胸を張って卒業していってもらおうじゃありませんか!