1通の感謝状に込められた青春の残像
西日本大会が終了し、ホッとひと息ついた編集部に、1通の手紙が届いた。送り主は大同大学の河村くんだ。電子メール全盛期に手書きとは、いまどきの若者にしちゃずいぶん旧式だなーと開封してみると、そこにはルーズリーフ3枚におよぶ、学ドリへの想いが綴られていた。知ってのように、学ドリは応募用紙の熱さがハンパじゃない。しかし、終了後に感想文を送ってくる者はまれだ。彼はなぜこの手紙を送ってきたのか。優勝圏内のテクがありながら、4年間で3回も3位。「楽しかった」で終らせられるほどその想いは軽くないだろう。しかしいま、彼は心の底から「学ドリ楽しかった!」と伝えたいのだ。
2年連続制覇のむずかしさ
学生で24才以下ならだれもがエントリーできる学ドリ。テッペンを狙って5回も挑戦しているヤツもいた。そうかと思えば、いちどはそのテッペンに立ったのに、またこの場所に戻ってくるヤツもいる。東大会にエントリーした2007年優勝の村田くん、2008年優勝の福島くんのふたりが今年もエントリーしてきた。しかし、共に2回戦で敗退す…。