こんなドラマ、味わえただけで幸せだし!
結果はアレだけど、ガチでぶつかったから悔いないッス。
だってオレ、守りの走りしにきたワケじゃねーもん!
国際情報工科大学校 鈴木 航
2010年東大会敗者復活戦 通過15人中16位
2011年東大会2回戦 通過8人中9位
去年忘れてきたのはトロフィーじゃなくて"ガチでぶつかる熱い気持ち"でした
学ドリ2011東大会おつかれさまでした! ゼッケン18、国際情報工科大学校の鈴木航です。今年の学ドリがあまりにも幸せな思い出になりすぎて、興奮がおさまらないのでついついペンを走らせています。
最終成績9位と、あまりデカいこと言えないオレですが、表彰式のとき表彰台のうえでマイクを持たせてくれた審査員の侍さん、古口さん、川崎編集長をはじめとするスタッフのみなさんには本当に感謝しています。学ドリ出場にあたってあまりにもいろいろな出来事があったので、どうしてもだれかに伝えたかったんです。
オレは今年学ドリの応募用紙に「去年日光に忘れてきた"トロフィー"という忘れモノをとりに行く!」と書きました。しかしけっきょくトロフィーはひとつも手にすることはできず・・・。ですが、終わってみて気づいたのは「去年の忘れモノはトロフィーじゃなくて、ガチでぶつかる熱い気持ちだったんじゃないか?」ということ。
今年の学ドリは、自分なりにガチでぶつかったつもりでいます。ガチだったからまわりの仲間たちが助けてくれたし、特別賞ももらえた。これってサイコーに幸せなことじゃないですか?
リタイヤ寸前でふてくされてたオレでも、仲間は最後まで諦めてなかった
表彰式のときにも言いましたが、じつは学ドリの直前にタービンブローしてしまい、仲間たちと連日徹夜で作業してたんです。やっと完成してエビスにシェイクダウンしにいったらこんどはドラシャがブロー。そのほか足まわりも直さなくちゃいけなくなり、クルマができあがったのは学ドリ前々日の深夜でした。
そして前日のOB走行会もそこそこに走り「今年はイケるんじゃない?」と思っていた矢先、予選日のフリー走行で急にエンジンが吹けなくなり、さらに燃料漏れで走行中断。もうダメだと思いました。
なんのために卒業した学校に再入学までしたのか、なんのための1年だったのかと思うとアタマのなかがグチャグチャで、ひたすらふてくされてました。
でも、仲間は黙ってオレのクルマを直してくれたんです! 去年から応援してくれていた先生はパーツ集めに走りまわってくれて、2日目のフリー走行になんとか間に合わせてくれたんです。
協力してくれた仲間のつばぞ、村上先生、CLRタクローさん、パーツを提供してくれた新潟国際自動車大学校の生徒さんにお礼を言いたいです! ありがとうございました!
2年連続でギリギリ敗退…こんなのドラマ以外のナニモノでもないですよね!
去年は敗者復活戦で0・5ポイント差の16位で不通過。今年は2回戦で0・25ポイント差9位で不通過と、なにかと惜しいオレ。侍さんの「ホントに接戦で、落ちたヤツとのポイントは僅差。たぶんギリギリで落ちたヤツは泣くんじゃねぇか?」という言葉を、2年連続で聞くとは思いませんでした。学ドリって、毎年本当にドラマがあるんですね。
学ドリに出るためだけに卒業した学校に再入学して、しっかりドラマを味わうことができて、オレは本当に幸せ者です。
いま通っている学科は1年制の課程なので、オレはこんどこそ学ドリを卒業します。来年は仲間の応援に来ます。オレのクルマを直してくれたヤツが「こんなに熱く感動できることがあるなら、来年はオレが出たい!」って言ってくれたんですよ!
そいつはもともとドリフト好きじゃなかったらしく、オレのクルマの面倒を見るためだけに日光についてきてくれたんですが、来年から専門学校に通って、ドリ車を買って学ドリを目指すみたいです。だれかに気持ちが伝わるのって、本当にうれしいですね。こうやってこの先20年、30年と学ドリが続いていってほしいです。
最後になりましたが、ワガママを許してくれた父ちゃん、母ちゃん、応援してくれた学校の先生がた、チームオレンジのみなさん、なにかと厳しい指導をしてくれたアリオス鈴木さん、クルマのことでお世話になったエージェントKの佐久間さん、小野さん、当日お世話になった新潟国際自動車大学校のみなさん、クイックラインの佐々木さん、CLRタクローさん、いっしょに走ってくれた"11・5点"の八巻、クルマを直してくれた前田をはじめとするチームトワイライトサインのみんな、特別賞をくれたドリフト天国編集部のみなさん、本当に本当にありがとうございました!
そして学ドリ戦士のみんな、またどこかで会おうぜ!