2008西大会王者

念願の表紙もゲットしたし、
つぎはD1SL参加です！

「学ドリだからと特別に線引きをしてはいなくて、勝ちたい大会のなかのひとつという位置づけだった」とのコメントからも、彼が学生の枠を超えたエキスパートだってことがわかる。音吉ファミリーに所属し、名手藤尾くんに鍛えられた彼は、関西でいまもっとも期待されている若手だからね。
　学ドリの前々日の土曜日に名阪のD1SL地方戦に出場、見事3位に入賞すると、日曜日はまたしても名阪で関西オールスター、そして月曜日の学ドリに出場。7月は週3回ペースで名阪に通ったというからブッたまげる。まるで名阪のヌシだ。
　学ドリが名阪で開催され、それに出場すると知った仲間からは「名阪だったらミスさえしなければ優勝して当たりまえ」と言われていた。これはかなりのプレッシャーだった。じつは学ドリのほぼ1ヶ月まえにハコ替えして、それまでのクルマと特性が変わってしまい、ずっと練習してきた得意ワザの“カベに沿って飛ばす走り”ができなくなっていたからだ。
「ボディはフルスポット溶接までまえとまったくおなじに作ったつもりだったのに、思うようにだらだら流れてくれない。カベに沿って飛ばない。シャキッとして曲がってしまう」と悩んだ彼は、それからリハビリに1ヶ月を費やした。
　最終的に納得するまでに至らなかったみたいだけど、仲間の「まえよりいい」と言う評価を信じて、学ドリ本番は右フロントタイヤだけズルズルにすることで見事なカベ走りを披露。モンクなしの優勝を獲得したのであーる！
「今年の目標のひとつだった」と言うドリ天の表紙も実現し、つぎの目標はD1SL出場。権利はすでに取得している。学ドリ出身からD1SL優勝者が出たら…。参加者全員にとってうれしいことだし、刺激になることまちがいなしだね。